隠された井戸 [others *]
砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているから
星の王子様の一節。
今日久しぶりに美容院へ行った。
たまたまいつも担当してくれる人がいなくて、
別の人にパーマ&カットをしてもらった。
寡黙なその人(彼女)は、東日本大震災の日に(私は美容院で被災した)
やはり担当してもらっていて、
大揺れの後、ぽつっと語った話だと、
彼女はお姉さんと2人暮らしだそうで、
お姉さんは精神の病気で引きこもりなのだそうだ。
この地震で、そのお姉さんのことが心配だ、という話だった。
今日2年ぶりに会って、彼女が淡々と日々を送っているのを確認できたのが
なんだかかなり勝手なんだけれど、感動してしまったのでした。
私のよく読むファッション誌なんか特にそうで、みんなキラキラしていて、幸せで、
自分が好きなことをして生きよう、ライフ イズ ハッピー!
みたいなのがよく目につくのだけど、
それは大切で、とてもいいとは思うのだけど、
でも自分ではどうにもならないもの、運命のようなもの、例えば家族のことだったり、持病だったり
そういうものを抱えながらも、日々をひたすらに生きていく、
たまに猛烈に死にたくなって、そしてまた戻ってくる、
そんな生き方ってかっこいいよって
これも勝手に思ったのでした。
(彼女がどう考えてるのかは知りません)
ご訪問ありがとうございました